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第8回 第1話 少年と白い犬 その8

ジョグ 


世界が崩壊した1000年前、放出されたエネルギー波が植物や動物に生態変化を起こした。

なぜ、エネルギー放出が起きたのか。

いったい、どんなエネルギーなのか。

現在の人類には知る由もない。

人類も生態変化を起こした者もいる。

現在も1000年前の姿で生きている者は、運よくエネルギー波を浴びることなく生き延びた者達の子孫である。

大気も大地も変化した。

文明も滅びたと言ってもよいだろう。

高度文明からいきなり原始時代に戻った感だ。

だが、人間には知恵がある。

知恵と経験を後世に伝えていきながら、人々は力強く生き抜いていた。

太陽が西の空にある。夕日が強くさしている。

この辺りは、地殻変動により地面が隆起していて、大きな岩は山のように高い。

赤い岩


岩は鉄分を含んでいて、夕日に照らされると大地が赤く見える。

岩の上から周りの景色をうかがうと、陰影がはっきりと映し出されて美しい。

少年とジョグは、サンドワームから必死で逃げ切り、今はこの大きな岩の上にいた。

この岩は大丈夫、モンスターではない。

台地が隆起してできた大岩である。

少年は、アルマジロンに噛まれた左腕を消毒していた。

モンスターの血が体内に入ると、体質変化を起こしてしまうからだ。

ジョグは、水で薄めた消毒液で口の中を洗浄している。

何度も噛んだので、口の中にアルマジロンの血がここびりついていた。

「今日の寝床は、ここだな」

すぐ目の前に森が広がっているが、夜の森に入るのは危険が大きい。

夜の森はモンスターが多い。

荒野が安全な訳ではないが、森の中よりは良い。

「ジョグ、白犬が赤犬になっちまったな」

アルマジロンとの戦いで、全身血を浴びていた。

もちろん、ヒーローの証だと思っている少年のスカーフも、真っ赤に染まっていた。

「まっ、今日のところは我慢しろ。明日、森に入ったら水浴びさせてやる」

森には豊富な水がある。

だが、森に立ち入る人間は少ない。

荒野より手ごわいモンスターがいる。

屈強なものでなければ、死んでしまう恐れがある。

少年は、荷物袋に投げ込んであったアルマジロンの肉を取り出し、焼き始めた。

大きな岩の上にいる。

香ばしい匂いは上に立ち昇っていくが、下に届くことはない。

モンスターを引き付ける要因はない。

少年は、続いて干し肉作りに取り掛かった。

荷物袋の中には、調味料も入っている。

肉に砂糖と塩をすり込むと、粗挽き黒胡椒をまぶす。

本来なら、完成まで2・3週間はかかる。

だが、この荒野では比較的短時間に仕上げることができる。

なんて、料理に関してはどうでも良い。

今、少年とジョグがいる大岩。

いつも大きい岩が存在しているわけではない。

砂地で夜を明かすときは、出来るだけ硬い砂地を選び、携帯食をほうばる。

にしても、多くの食料を持ち運ぶわけにはいかないので、飲まず食わずの時もある。

今日なんて、ご馳走だ。比較的多くの肉をゲット出来た。

少年とジョグは焼きあがった肉を、ガッツガツとほうばっていた。

腹は十分満たされた。

日が沈むと、気温も急激に落ちる。

少年はジョグを引き寄せ、抱くようにしてマントにくるみ、

「明日にはイザークの村につけるからな」

胸の高鳴りを押さえながら、眠りについた。

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Comment
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Re: ゆない。 さん
気になさらないで下さい。
実は私、体調崩して1ヶ月以上更新してなかったんですよ。
私のほうこそ、皆様に気まずくなっていたところでした。
いつでも遊びに来てください。
私も徐々に皆様のサイトに遊びに行きます。
よろしくお願いいたします。
もう一度
今までご無沙汰していて申し訳ございませんでした!!
最初のほうにあまり訪問できなかったために、その後訪問するのが気まずくなってしまったしだいです……ww すみませんでした。

今回、一気にここまで読みました!
すっごくおもしろいです!!
世界がちゃんとできていて感嘆してしまいました!
『空筒砲』とか、そういうアイデアも良いです! 戦闘も迫力満点で最高でした!!

それで、あの、もしよろしかったらもう一度交流して欲しいのですが、どうでしょうか?
許可をいただけたらまた来ますね!!
Re: いらっしゃいませ、LandMさん。
おはようございます。

LandMさんに、ここまで言っていただいて、ものすごく嬉しいです。

最近サボりがちでしたが、ここでまた奮起しなければ。

ありがとうございます。
No title
戦闘が迫力満点なのがいいですね。
文章でここまで表現できるのが素晴らしいですね。
狩りをしたはずが、さらに強いモンスターに分捕られるところなどまさにサバイバルのアフリカを思い出すような感じでよかったです。
Re: こんばんは、ゆういちさん。
書いてください。書いてください。書いてください。
そしてUPしてください。
読みます。読みます。読みます。
楽しみに待ってますよ。

神話・遺跡・遺産じみたものを考えてはいます。
が、風のジードでは全体像に触れることはないかな。
謎のまま残るといったところか。
始まりといったところか。

私に根気があれば、それが解明されるでしょう。きっと。

昔、NHKで太陽の子エステバンなるアニメがありました。
アステカの秘宝が出てくる話です。
あの印象が、残ってるんでしょう。きっと。
だから、このからくり話を考えたと思います。
うん、たぶん、そうだと思います。

ゆういちさんのコメントを頂いて、気づいたんですけど。
No title
[
絵文字:v-291]
 第一章ここまで読ませていただきました。
 冒険ファンタジーはやっぱりいいですね! わたしもちょっと書きたくなります。
 (※実は、こっそりとは書いています)

 絵があるのもやっぱりいいですね。


 神話や遺跡、遺産などに垣間見ることができますが、この世界も過去に大きな災害(?)があったみたいですね。昔すぎて詳細不明な部分は多いですが、それ探求するのが探検家のロマンv-291

 
Re: YUKA さん
こんばんは。

サンドワームはでか過ぎるからね。
倒せない。逃げるしかない。今のところは。

自分は柴犬飼いたい所ですが、今は無理なんです。
だから、この小説に出してます。悲しいけど。

イザークでは、ちょっと落ちついた雰囲気になります。
そのはずです。
おはようございます^^
ここまで読みました^^

サンドワームともう戦い?!と思ったら
それはありませんでした~^^^

私、なぜかすっかりジョグファン♪
実際には、犬は飼えないものぐさ者ですが(散歩が…・^^;)

とうとう「イザ―ク」ですかね^^
楽しみです^^
Re: fate さん
こんばんは

砂の惑星ですか?。
猿の惑星じゃなくて。あっ、巨大ミミズは出てこないか。
小説かな、映画かな。
ごめんなさい、分からないので調べて読むあるいは見てみますね。
サンドワームが別の作品でどう表現されてるかに興味あります。

戦いのシーンがうまく伝わったようで、うれしいです。
頭に映像を浮かべながら書いてるつもりですが、独りよがりになっていないか、いつも考えてます。
よかった、印象に残って頂いて。

『虚空の果ての青』は最後まで読んでみようと思います。
自分と違うジャンルを読むことで、自分の作品に生かせるものが見つかると思いますので。
No title
サンドワーム!思わずここに食いついて良いですか???
『砂の惑星』を思い起こしました。
あの世界にもそれっぽいのがおりましたね!いやぁ、ああいう訳の分からん生物がfateは一番怖いです(・・;
現代でも、その形態の意味不明なものはイヤです。
例えば、ゲジゲジ!
お前、なんでそんなにいっぱい足が必要なんだよ!!!やめろよ気持ち悪い!
それから、プリオン。これは狂牛病の原因物質です。
だって、これ、あり得ないんですよ!
核がないんです!生命原理に反しているくせに、ただのたんぱく質の分際で動物の脳を海綿状に食い尽くすんですよ!!!
お陰で、似た名前の『プリウス』って、気持ち悪いです。絶対乗りません!

ああ、fateは、せっかく感想を申し述べにうかがって、何を力説しているやら…(^^;

戦いシーンは緊張して、固まったまま拝読させていただきました!
いやぁ、素晴らしいです。
fateが戦いやら、殺人やらのシーンを描いても(いや、戦いのシーンはないか…)何気に緊張感がなく、ぼへ~んとした感じになってしまうので、おおいに勉強させていただきました!
それから、ジョグ!良いですね(^^)
黒い犬と少女の物語が『Sound horizon』の歌にありますが、ちょっとそれを考えながら、男の子バージョンを堪能させていただきました(^^)

また続きを拝読させていただきに参ります。
ちょっと、こちらの作品を拝見させていただき、オムさまにはfateの作品、半分くらいはあんまり馴染まないだろうな…と感じました。
ええと、まだマシなのは、『背徳の奏』とか『光と闇の巣窟~Anothe story~』、まだupしておりませんが『花籠』などかな(^^;と思われました。
『虚空の果ての青』は、恋愛というか倒錯色がものすごく強いです。純粋なる恋愛モノは描きませんが、ちょっとヤバ系のstoryですので。

では、またお邪魔いたします(^^)

Re:こんばんは、 ぴゆう  さん
さすが、 ぴゆう さんです。

鎧については考えています。


ジョグは話さないの?

うっ、良いご質問です。

言葉に関しては、今までの話の中で否定してますから、ちょっと無理です。

しかし、 ぴゆう さんの小説を拝見して思いました。

直接話せないなら、ジョグの視点で会話を成立させようかな。と言うこと。

少年のボケに対して、心の突っ込みと言いましょうか、そんな感じです。

やばい、 ぴゆう さんに先を読まれてる?
No title
ジョグの姿が凛々しいね。
戦う相棒に相応しい。
この子に鎧を着せてもいいよね。
怪我しなくていいものね。

ジョグは話さないの?
会話をさせると話が深くなると思うなぁ。

ポチリンこ。
Re: ヒロハル さん
ありがとうございます。

ジョグの絵は、ネット上であった柴犬を模写したんです。

10枚ぐらいかいたかな。

頭でっかちや、短足、胴長など。

それに、色付けしただけなんです。

コーヒータイムを見ていただければ、下手くそぐあいが分かります。ははは…
No title
ここまで読ませていただきました。
世界観の設定がとてもしっかりとなされていますね。
続きを楽しみにしております。

ジョグのイラストとても上手です。
絵心がないなんてことはありませんよ。
Re: きゅうまん さん
ありがとうございます。

すごいうれしいです。

話が伝わったという感じがして。

すぐに、第2章に入りますので、お楽しみください。
No title
第1章完結しましたね。
いきなり壮絶バトルで迫力の展開でした。

これから彼らにどんな冒険が待っているのか、楽しみにしています。
Re: No title
ありがとうございます。

そう思って入れてみたんですけど、やってみれば文章書くより大変です。

でも、ちょっとがんばってみようかな。

いつもと言うわけにはいきませんが、ちょっとずつ、という事で。

これから、第2章がはじまりますので、またお越しください。
No title
絵や写真があると、作品世界のイメージがし易くていいですね。

続きを楽しみにしています。
Re: あれ
あれれれれっ?

第7回の最後で、逃げてるのですが?

なるほど、その後に文章追加してるので、印象が残りませんね。

ちょっと待ってください。

書き直してみます。

あれ
いつサンドワームから逃げきったのですか?一話飛んだ?
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