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からくり童子 第9話 青いライブジェム 第62回 森の水

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からくり童子 風のジード
第9話 青いライブジェム
第62回 森の水


モザーク村の飲料水の確保は、森にある。
巨木から湧き出る水を大量に汲み上げ、巨大なタンクに収容する。それを住民は、飲用しているのである。
モザークは、村といえども400人ほどの大所帯。
既に町といっても良いぐらいの大きさである。常に水の補給を必要としていた。
その為、森に生息するモンスターとの戦闘は、避けられない。
モザークが軍事に特化しているのは、この為である。
モザーク自警団が森に入るときには、20人程度のチームを組み、それを5チーム作る。
左右にそれぞれガード隊一隊、中央に前方先発隊・中央本隊・後方守備隊と三隊を配置し、左・中央・右と距離を離れて、それぞれで突入する。
万が一モンスターに襲われた場合、中央本隊は生き残る可能性があるからである。
中央本隊には、大型トラック程のタンク車両を2台、それぞれ大牛10頭に牽引させている。
中央本隊のリーダーはパースである。
先発隊は、そのタンク車両が通れる程の道を確保して進む事と、モンスターの襲撃の際には、これを左右に分散させるのが目的。グレープとコンバ(ノーグの甥っ子)は、この隊にいた。
左右ガード隊はモンスターの襲撃を打ち払い、中央本隊を守ることが使命。
後方守備隊は、後方からの襲撃を阻止するのが目的である。
その日も森に入るなり、モンスターは襲ってきた。
メガネザルの体質変化体で、カタナが人間の子と見間違えたグラスモンキー、グラモンである。
森の中央に入るほど、大きく凶暴なモンスターがいる。
したがって、森の入口付近となると弱いモンスターである。が、その分数が多く、モザーク自警団にしてみれば、姑息な手段で襲ってくる厄介な奴らである。
グラモンは高い木の枝にいた。ウニのようなトゲトゲした実を投げつけてくる。
これは、厄介な戦法である。手出ししにくい上に、当たれば、かなり痛い。
弱いモンスターといえども、その戦い方によっては脅威となる。
タンクを牽引している大牛を守るかのように、自警団はガードした。
大牛に当たって暴れでもしたら、手に負えないからである。
自警団の中には、木に登って討ち果たそうとする者もいるが、そこはグラモン、元が猿だけに木々の枝々を飛び渡るのは分けない。
自警団は弓を構え、次々と放つ。打ち落とされるグラモンもいるが、大半は移動しながら矢を避ける。
地上にいないモンスターとの戦いは、苦戦を強いられる。
グラモンの投げたトゲトゲの実が、タンクを牽引している大牛に当たった。
グァモー。叫びを上げて、暴れだす大牛。それは、他の大牛へと連鎖して行き、とてつもない雄たけびに代わっていった。
屈強の自警団とは言え、10頭もの大牛を押さえつけることは容易な事ではなかった。
落ち着かせる為に、香を焚いたり餌を散らしたりしても、なかなか大人しくならない。
しかし、その間グラモンの攻撃はなくなっていた。木々の上からも、姿を消している。
大牛の雄たけびに驚き、一目散に逃げていたのである。
モンスターにしてみれば、自分達のテリトリーを守るためである。
したがって人間は、自分達のテリトリーに侵入してくる敵、もしくは森を破壊する者でしかない。
実際モザーク自警団は、森の水を確保するために、森の木々を切り倒しながら進む。
巨大なタンクを通すだけの道幅を必要としていたからである。
先発隊は、大きい池を目指しながら進んでいく。大きい池は、常に同じ所にあるとは限らない。
池は日数経過により、大きくもなり小さくもなる。巨木から湧き出る水の量は一定ではないからである。
その為、森の地形は変化しており、少人数で森に入ると、たちまちの内に迷ってしまう。
さらに、グラモンなどの小動物に撹乱されて、いつしかモンスターの餌食になってしまう。
カタナとジョグが森を抜けられたのは、単に運が良かったという事である。
森を奥へ奥へと進んでいくと、目の前から羽を広げて無数の魚が飛んでくる。
それは集団であり、黒い大きな塊が飛んでくるかのようにも思えた。
空中を飛ぶ魚。そう、トビマグロである。
もちろん、マグロの体質変化体であり、ひれがトンボの羽のように大きく左右に広がっていた。
ただ、それだけだ。
トビマグロは自ら人間に害をなす行為はしない。
が、高速で森を駆け抜けるこの集団に激突されようもんなら、一発でこの世とお別れになってしまう。
害を成さないが、危険なモンスターである。
このトビマグロは、食すると大変美味であると言う。
捕獲しようとトビマグロに斬りかかった者がいる。
先頭の一匹を切り落として捕獲したのだが、後続のトビマグロが次々にその者めがけて突撃してきた。
一匹を傷つけられたら、集団で襲い掛かって来るのである。なかなかに捕獲出来ないのである。
しかし、このトビマグロには致命的な弱点がある。
止まると、死ぬのである。
飛びながら酸素の補給を行っているので、止まったら息が出来なくなる為である。
モザーク自警団は、トビマグロの群れを避けた。余計な戦闘は避けるためだ。
中央先発隊は、道を作れそうなところを選びつつも、巨木を探して上を見上げている者もいれば、ヒカリゴケがいっそう輝いている箇所を探す者もいた。
森のヒカリゴケは薄い緑色で光っているのだが、遠くに青白く光っている箇所を見つけた。
森の中で青白く光っている所は、大概にして大きい池である。
しかも青白いとは言え、いつも目にしている光より青みが強い。これはかなり期待出来る。
グレープをはじめとした先発隊は、その強い光のほうへと進んだ。
目の前に広がるのは、青みがかった大きな池であった。
巨大なタンク2台分に収納するに、充分すぎるほどの量である。
その池の中央に、浮き出たかのように球状に光る部分があった。
その球状の光が、池全体を青く輝かせているような気がする。
こういう事は、今までに無いことである。不思議に思ったグレープは、甲冑を脱ぎ捨て池の中央へと泳いでいく。
その水面の下には、青い色をした小さな石が浮いていた。
その石を包み込むようにボール状になって光が輝き、あたりりを青く照らしている。
グレープはその石を手にとり、太陽に透かしてみた。
不思議な縁を感じる、優しい光であった。

(青白い光、フィズが花の種を生み出すときに出る光だのう。とすると、種のライブジェムかもしれん。
まぁ、空筒砲には転用できそうも無いが、発芽の解明には役立ちそうだのう)

「今、それを持っとるのか」

「あぁいや、自宅に置いてある」

「なに、こういう時は話の流れからして、持っとるもんだがな。女の子なら、ネックレスにして首からぶら下げているとか」

「女の子らしくなくて、悪かったな」

パースは、ゼファーとグレープの口論になりそうな気がして、口を挟む。

「その石が何か武器になるのか」

「わからん、この鉱石は白く光っとるだろう。青く光る石は、わしも初めてだからな。何が出来るかはわからん」

ゼファーは考え込んでしまった。しかし、考え込んでも仕方が無い。早く、青白く光石のかけらを調べてみたかった。

「よし、女の子さん。青い石を持ってきてくれ」

「え~っ、往復で4日は掛かるのよ」

ゼファーは、ふんぞり返って答える。

「大丈夫だ。一時で戻ってこれる。わしが作った、機巧艇ホーバー(ホバークラフト)を使えばな」

「ホーバーって?」

「説明すんのは面倒い。カタナ、明日お前も一緒に行け」

「おっ、俺もか?」

「あぁ、機巧装置に触れる良い機会じゃ」


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