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第39回 第6話 秘密の洞窟 その2

とりあえず、ゼファーは目の前にあったボタンを押しまくった。

「開かん」

「この天才からくり技師の頭脳を持ってしても、駄目とは}

「ええい、こうなりゃ」

発掘用に持っていたツルハシで、強引にカプセルのガラスのふたをこじ開けた。

「ふん、やはり天才」

ゼファーは、カプセルの中に横たわっていた女の子を引き上げた。

カプセルから出た女の子のわき腹と胸と腹部にある、うっすらと線が次第に消えていき、わき腹にかすかに残る程度になった。

「おお、不思議だ。やはりこれは童子に間違いない)

そして自らの上着を脱ぎ、女の子に着せてやった。

女の子は、人間と間違えるぐらいの精巧な作りをしていた。

なんと、素っ裸だったのである。

からくりとは言え、人間に寄せるような感情を持っていた。

そして、からくり収集用のかごに入れた。

「なんだ、これは」

女の子が横たわっていたカプセルの中に、黒い小さな物がたくさんある。

その黒いものを一粒手にとって、

「種?これは植物の種なのか?」

「なぜ、こんなものが」

ゼファーは、種を見るのは初めてであった。

イザークがあるニーパン大陸の中でも、カタハシ地区は植物が育ちにくい。

育った植物は実は出来るが、種までは出来ない。

植物は株分けして増やしていた。

ゼファーは種をかき集め、ポケットに入れた。

すると、種の下に隠れていた、植物図鑑を見つけたのである。

それには、花の写真が載っている。

「これは何だろう」

ゼファーは花を見たことはない。

植物は、花をつけずに直接実になるからである。

「おもしろい形をしている」

そう言うと、女の子を入れた収集かごに一緒に入れてやった。

「ここは、だれにも見せんほうが良いだろう」

「訳分からん物を見せても、みんな困るだけだ」

「それに……、わしの為にも」

他にも、からくりが埋もれているかも知れん。

秘密の洞窟

そう思い、みんなには内緒にする事にした。

そして自宅に戻ると、女の子にフィズリーという名を付けたのである。

これが、ゼファーとフィズリーの出会いである。

2年前の事だ。

話を元に戻す。

男の子のからくりを見て、考え込んでしまったゼファー。

(フィズは、かごを背中に背負って帰る途中に、自ら目を開けて動き出したんだっけ)

(からくり人形ならともかく、からくり童子は複雑すぎて、よう分からん)

(どうしよう)

考え込んでいるゼファーを見上げながら、ジイーッと一点凝視しているフィズリー。

「おじいちゃんは、世界一の天才だから、治せるよね}

フィズリーは、ものすごく期待した目で見ている。

(まずい)

(わからん)

(どうしよう)

どうして良いか分からないゼファーだが、フィズリーの手前、そんなことも言えない。

普段から、

「わしは天才だー」

と、フィズリーの前で、いや、村人の前でも自慢げに語っていたからである。

とりあえずまだ、考えているような態度をとっていた。

(そうだ、フィズが眠っていた、あのカプセルだ)

(あれもよう分からんかったが、何とかなるかも知れん)

行き当たりばったりの方法ではあるが、一応の可能性を考えた。

「フィズ、この子を連れて出掛けるぞ」

そう言うと男の子を布で覆い、収集かごに入れて背負った。

「お、おもい」

そりゃそうだ。

ガラクタ山からゼファーの風車小屋まで、大人二人で抱え込んで運んだ程だ。

(うー、腰に来る)

そうなるのも当たり前だ。

「おじいちゃん、大丈夫?」

それでも、フィズリーの前で格好つけたかった。

「大丈夫だ、すぐそこだからな」

「おでかけだー」

フィズリーは、はしゃいでいるが、そんな気楽なものではない。

(そういえば、ぶっ壊さなかったっけ?カプセル)

ゼファーは、天才的な感を働かせて、ツルハシでカプセルをこじ開けた事が、脳裏によぎった。

(まっ、何とかなるだろう)

(わしは天才だ…………たぶん)




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fateさん
fateさん、なかなかするどい。
が、その内容は後々。

ゼファーって見た目は白髪で白ひげを生やしてはいますが、50歳くらいの設定だったかな?
意外と若いのですよ。
文章追うごとに、ゼファーの性格が変わっているような気がしますが、気にしないでください。
私も気にしません。
(うー、腰に来る)
↑リアルで笑えました。
このからくり童子たちって、それぞれにいろいろ役目を抱いて眠っていたんですかね。
地球が滅びて1000年後…って設定、あちこちでお見かけして、あちこちで描かれておりますが、なかなか壮大ですね。
(「風の谷のナウシカ」もそんな感じでしたっけ?)

未来に、人々は何を託したんだろう、とか考えさせられます。
で、このゼファーさん、ものすごく感覚が若くって好きです(^^)

ぴゅうさん
> フィズリーの使命がなんとなくわかるような。

やばい。この話しのキーであるフィズの使命がわかってしまうと。
うーん、やばい。

> それにしても何故、滅びてしまったのだろう。

うーん、ちゃんと設定してありますけど、いつだそうか。

> オーパーツなんか見ると、知らない事だらけだと思う。

オーパーツか?うん、考えてなかった。
この話しより1000年前を現代に近い設定にしてあるから。
うーん、設定し直そうか?
オーパーツの響きは魅力である。
何とかなってもらいたいね。
フィズリーの使命がなんとなくわかるような。
それにしても何故、滅びてしまったのだろう。
オーパーツなんか見ると、知らない事だらけだと思う。
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