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第40回 第6話 秘密の洞窟 その3

秘密の洞窟は、自宅の裏。

誰の目にも触れずに、洞窟に入れる。

ゼファーは、洞窟の入り口でランタンに灯をともし、奥へと入っていった。

中は暗い。入り口付近は、他の洞窟と変わるところはない。

「探検?」

フィズリーは、なぜか嬉しそうに、飛び跳ねながらついてくる。

奥に奥に進むにつれ、ゼファーが掘り返したらしい後が伺える箇所がある。

さらに奥へと入っていくと、周りの壁が所々で明るい。

壁自体が光を発している。

照明の一種であろう。

こういう高度な文明は、今現在ない。

1000年前の文明の残骸であろうと思われる。

が、今現在も壁の照明が失われず、部分的にしろ稼動している。

この事については、後で述べる機会がないだろうから、今話すとしよう。

この照明は、第2話で語ったヒカリゴケの成分を抽出し、微量の電気で光りを増幅しているに過ぎない。

光り自体は、この設備の中を巡る配管のおかげである。

崖の上にまで配管が伸びていて、そこで光りを吸収すると、設備全体でその光りを循環させることが出来る。

地上に光がなくならない限り、永遠に発光できる仕組みである。

1000年前の文明は、自然の力さえも流用した、高度な社会だったのかもしれない。

部分的な照明であったが、その光りは充分洞窟の中を照らしており、足元もはっきり映し出されていた。

ゼファーは、ろうそくがもったいないからと、ランタンの火を吹き消す。

フィズリーは、壁が明るいのが、よほど気になるらしい。

「すごーい」

ゼファーはそれを無視してさらに進む。

奥に進むにつれ、壁の破損箇所は少なくなっていき、とうとう壁全体、天井までもが照明の機能を有していた。

が、しかし足元は土である。

この違和感はなぜなのか、それについては後で述べよう。

フィズリーは、壁に寄っては叩いてみたり、両の眼を壁に付くんじゃないかと言わんばかりに寄せたりしている。

「すごーい、昼間みたいに明るい」

そうこうする内に、広い空間に出た。

「ここじゃ」

ここは、ゼファーとフィズリーの出会いの場所だ。

「フィズ、ここを覚えとるか」

「知らなーい」

フィズリーは、キョロキョロと辺りを見回し、縦横無尽に駆け出した。

「知らんか」

「目覚める前の記憶は、全くないんじゃの」

フィズリーの記憶は、

(目を開けたら、ゼファーがいた)

それだけだ。

目を開けてから、今この時までの記憶しかない。

ゼファーは、フィズリーが眠っていたカプセルを目の前にしていた。

「壊れとるかの」

しつこく言うが、ゼファーは天才的感を持って、ツルハシでカプセルのふたをこじ開けた。

「な!」

「…………」

「直っとる」

実はナノマシンによる自動修復が行われていたのだが、ゼファーは知らない。

その技術は、すでに失われている。

「誰か、直したのかな」

だから、ナノマシンによる自動修復である。ゼファーの知らない技術。

ゼファーはかごを下ろし、中から男の子を抱き上げた。

覆っていた布を取り、カプセルに近づけると、男の子に反応するかのように、自動的にふたを開け、ライトが点灯した。

「なんじゃ、これは」

「…………ゆ・う・れ・い?」

恐る恐る周囲に目を配るが、それらしき気配はない。

カプセルの中に、フィズリーが寝ていたように男の子を寝かせる。

すると、カプセルが自動的にふたを閉じた。

「なんじゃ、これは」

「…………ゆ・う・れ・い?」

恐る恐る周囲に目を配るが、それらしき気配はやっぱりない。

カプセルの中に、霧状の物体が流れ込んでいく。

それは、あっという間に男の子を覆いかぶさり、見えなくなってしまった。

そのころフィズリーは、土遊びをしている。

この空間の床も土なのだ。

洞窟の外は砂だらけ、だがこの空間に存在しているものは、土なのである。

この土は、森の中の土と同じではないのか、ゼファーはそう思っている。

カプセルの中は、ライトが消灯し、真っ暗になった。

「まずいかな」

すると、

ウィーーーーーーーン

カプセルは、静かな音を立て始めた。

「何か、やっとるのか?」

そう、カプセルは男の子の異常部分を検知し、修復を始めていた。




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Comment
fateさん
そうです。
オムは若いのです。ゼファーよりは確実に!!

「だから」何か変な突っ込みになってますね。

文明が高度化するのは別に反対ではありませんが、自然を失うのは人間の滅びにもなると思います。
高度な文明と溢れる自然、両立できるとすばらしいですよね。
だから、ナノマシンによる自動修復である。
分かりました。ゼファーが若い訳!
オムさんが若いからっす!!

↑の「だから」に笑えました。
そして、高度な文明の粋。
いつか、この地球人たちも辿り着けるのだろうか。そして、目指す世界が間違っていたら、きっと同じように滅びに向かうのかも知れませんね。

この世界が目指すもの、ゆっくりじっくり眺めていきたいと思います。

この世界に込めたオムさんの願いを読みとれると良いな!
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